第15回日本公衆衛生看護学会学術集会

第15回日本公衆衛生看護学会学術集会

ご挨拶

学術集会会長 和泉 比佐子

第15回日本公衆衛生学会学術集会は「多分野共創が拓く VUCA 時代の公衆衛生看護-異なる専門知を融合し、健康社会を創造する-」をテーマに2026年12月19日(土)および20日(日)の両日に、神戸国際会議場にて開催させていただくこととなりました。

超少子高齢化が加速し、生活習慣病やフレイル、感染症の再興、メンタルヘルス問題、社会的孤立、災害やパンデミックという健康課題が顕在・潜在化しています。現代社会は、変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)の時代と言われ、地域の健康課題も複雑化・多様化しています。これらの健康課題は単一の領域で解決できるものではなく、従来の専門分野を超えた視点と方法論の融合が不可欠となっています。公衆衛生看護は、地域住民の生活に密着し、健康の保持増進、疾病予防、生活環境の改善を実践する専門領域として発展してきました。しかし、従来の看護学的枠組みだけではなく、VUCA 時代に特徴的な複雑で予測困難な健康課題に対応するためには、多分野共創が必須と考えます。

看護学・公衆衛生学・医学・社会学等を基盤にしてきた公衆衛生看護の実践・教育・研究において、経済学、工学、情報科学、環境科学など、異なる専門知を持つ人々との協働で新たに健康社会を創造することが必要です。多分野共創による公衆衛生看護は、地域包括ケアの高度化、AIやデジタル技術を活用した予防的介入、住民主体の健康づくりなどを可能にし、より持続可能でレジリエントな健康社会の構築に資すると考えます。地域資源を活かした持続可能な包括ケアシステムの開発などを可能とするために、単なる分野横断的な連携ではなく互いの専門知を融合し、地域社会のニーズを可視化し、共創的な解決策を社会実装することが求められます。

本学術集会では、VUCA時代における公衆衛生看護の新たな役割と可能性、異分野の専門知を融合させた多分野共創の実践的意義や健康社会の創造の方向性をご参加いただく皆様と共に考えたいと思います。

12月の神戸はイルミネーションも美しく、街全体がとても華やかになります。学術集会の合間に神戸ならではの食事、スイーツで寛ぐひとときにもしていただければ幸いに存じます。

ご参加される皆様にとって、有意義な学術集会となりますよう、鋭意準備を進めております。多くの皆様にお会いできることを楽しみに、企画委員一同、心よりお待ち申し上げます。

第15回日本公衆衛生看護学会学術集会
学術集会会長 和泉 比佐子
(神戸大学大学院保健学研究科)
学術集会副会長 稲岡 由美子
(兵庫県 / 全国保健師長会)
学術集会副会長 森井 文恵
(神戸市 / 全国保健師長会)